2021/05/31
今回当院において薬剤無効の通年性アレルギー性鼻炎症例に対して炭酸ガスレーザーによる下甲介粘膜焼灼術を行い、その治療効果の評価を行った。同時に一側のみ焼灼術を行った場合と、両側を行った場合との成績の検討も行った。術後2カ月目の有効率 (両側施行例) は鼻閉85%、鼻汁72.7%、くしゃみ78.9%であった。他報告と比較し、ほぼ同程度の治療成績であった。術前後でのVASスコアを症状別に比較したところ、鼻閉が主訴の場合については下甲介粘膜焼灼術を両側施行すべきと考えた。また鼻汁、くしゃみについては一側のみの治療でも有効であると考えられた。