2021/05/31
急性めまい症例71例に対して即時に温度刺激検査を行うことにより、21例(29.5%)の前庭神経炎を診断することが可能であった。前庭神経炎に対するステロイド投与の効果は、最大緩徐相速度が投与後2週目から有意に改善し、DHIを用いためまいによる日常生活障害は4週目から有意に改善してくることが判明した。前庭神経炎症例に対して、早期に治療を開始すればステロイドを使用すること、またステロイドを使用できない合併症のある症例に対しては発症からより早期にジフェニドールを使用することで、良好な予後をもたらすことが可能であることが判明した。