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遠隔画像診断
当院における遠隔画像診断について
当院では施行させていただいたCT検査について、九州大学医学部放射線科グループを中心とした放射線科専門医による診断レポートを作成しています。
これを患者さまに提供いたしております。
- 1.16列マルチスライスCTによる検査(頭部、頸部、胸部、腹部)
- CTからの画像データ(Dicom形式)を通信回線でネット・メディカルセンター(九電工にて運営されています)へ送ります。
- 2.放射線科専門医による読影
- 送られた画像データを放射線科専門医が読影します。
過去のデータがある場合は過去画像と比較しながら入念に読影を行います。 - 3.読影レポート作成
- 4.迅速な診断結果
- 読影レポートは翌営業日にはお届けします。
緊急疾患の場合は1時間以内に放射線科専門医の読影が可能です。
レポートの内容については、専門医への問い合わせが可能です。
ハイパーサーミア(サーモトロン-RF8 EX Edition)
ハイパーサーミア(サーモトロン-RF8 EX Editionによる高周波温熱治療)について
1.温熱療法とは
正常組織は毛細血管がすみずみまではりめぐらされ、加温によって毛細血管が拡張し、血流が増加し熱の放散が起こるため、組織の温度が上がらない仕組みになっています。それに対してがん組織は、血管が急速に新生したため、毛細血管が拡張せず、加温によって熱が上がりやすくなっています。その結果、正常細胞は損傷がみられないのに対して、がん細胞は血流が少ないため、血管が拡張されず蓄熱し高温に耐え切れず、死滅します。
2.ハイパーサーミアの特徴
- 高周波ハイパーサーミア治療によって免疫が著明に活性をします
●高周波を組織に加え、39℃~41℃になりますと免疫(NK細胞、インターフェロン-γ、マクロファージ等)が著明に活性化し、がん組織を死滅させることが期待されています。42℃以上になるとがん組織の直接的な壊死作用がみられます。 - QOL(生活の質)が高まります
●がん治療の多くは副作用が伴いますが、高周波ハイパーサーミア治療は、そのような副作用がほとんどありません。治療を進めると疼痛の緩和、食欲増進、体力の改善、気分が良くなるなど、治療中の生活の質の向上も期待できます。 - その他治療との併用が可能で相乗作用が期待できます
●がん組織へ薬剤(抗がん剤等)の取り込みを増やします。
●放射線治療の作用を増強させます。
●がんとその周辺を高周波で加温し、がんの縮小やがんが増悪しない(維持)作用などが期待されます。他に痛みなどの症状を和らげる作用、免疫力を高める作用、さらに放射線治療や抗がん剤治療の副作用を軽減する作用などが期待されます。
●蓄積される副作用は無いため何回でも繰り返し治療ができ、放射線治療や抗がん剤治療と併用することで、それらの治療作用を高めます。
また、当院で実施しております高濃度ビタミンC療法との併用も相乗作用が期待できます。
3.治療ができない方
- ペースメーカーや加温部位にステントなど金属が入っている方
- 全身状態の悪い方
- 心臓、腎臓の機能が悪い方
- 適応外の病気(脳や眼球と血液のがん)の方
- 意思の疎通が困難な方
- 妊娠中の方
- 栄養状態が極端に悪い方
4.副作用について
特に重篤な副作用はありませんが、以下のような事が起こる場合があります。
- 加温中に皮膚表面のピリピリ感や熱感を感じることはあり、まれに皮下脂肪にしこりができ、痛みが続く場合もありますが、1~2週間で自然に周辺組織になじみ痛みも消失します。もし我慢ができない場合は、ご相談ください。治療間隔を調整いたします。
- 発汗によって一時的に脱水状態になり起立時の気分不良が起こる可能性がありますが、ハイパーサーミア施行前後に十分な水分を摂取することで予防が可能です。またご高齢の方や体力が低下している方は発汗により、2~3日だるさを感じることがありますが、この場合はご相談の上、治療間隔を調整いたします。
- 消化器がんで機械的な狭窄がある場合は、加温により腸管の蠕動運動が亢進し腸閉塞を来す可能性があります。
5.治療の内容について
標準的には、患者さまの状態・体力に応じてまず、1週間に1~2度で合計で8回、1回約40分間の加温治療を行います。
治療の基本的な流れ
- 治療予定時間の最低15分前には受付を済ませ軽装に着替えて、所定の場所で待機します。
(初回のみ治療開始1時間前にお越しください) - スタッフの指示に従って温熱治療台に横になります。治療の部位によって、仰向けまたはうつ伏せになります。症状に応じて体位の調整を行っています。
- 体と治療器の密着を良くするために、生食バッグを使ったりゼリーを塗る事があります。
- 徐々に治療部位が温まります。温度上昇に伴い、治療部位の熱感・ヒリヒリ感が出ることもありますが、決して我慢せずにスタッフへ申し出てください。対応・処置をいたします。
- 治療中は、発汗や喉の渇きがあるかもしれませんが、水分は摂ってください。
- 治療終了後も発汗しますので、十分な水分補給をお願いします。
6.治療費について
- 治療費は、「健康保険が適用される場合」「健康保険が適用されない自由診療の場合」など治療の組み合わせによって違いますので、治療計画に沿ってご説明いたします。
- 当院ではより治療作用をあげるために、高濃度ビタミンC点滴療法やがん組織を入手可能な患者さまには自家がんワクチン療法とハイパーサーミア温熱治療の併用をお勧めしていますが、保険診療でのハイパーサーミア温熱治療と他の自由診療との併用は、混合診療との観点から保険適用が認められていませんので、一連の治療が全て自費での治療となります。
- 治療費のお支払いについては、1回目の治療終了後にお支払いをお願いしています。
7.注意事項
- 治療の際、次のものをご用意ください。
【バスタオル2枚、汗拭き用タオル1枚、着替え用の下着、治療中に着用するパジャマやジャージーなどの軽装着、脱水を防ぐためにお茶などの水分】
※当院のものでよろしければタオル、パジャマ、バスタオル等は無料で準備しております。 - 上腹部治療の場合は、治療前3時間は、お食事を控えてください。ただし水分はお摂りください。
- 予定時間に遅れた場合、治療時間が短くなったり、治療自体がキャンセルとなることがありますので、ご了承ください。
「ハイパーサーミア温熱治療」の治療費について~健康保険による場合~
1.健康保険が使える場合
- 深在性悪性腫瘍の場合
一連の治療(およそ1~2カ月間・8回)で90,000円です。3割負担の場合27,000円となります。
※その他、診察料、月2回の指導料、検査料などが別途加算されます。当院では自由診療として行う場合7,000円(税込)/回とさせていただいております。 - 浅在性悪性腫瘍の場合
一連の治療(およそ2カ月間・8回)で60,000円です。3割負担の場合(18,000円)となります。
※その他、診察料・月2回の指導料・検査代などが、別途加算されます。当院では自由診療として行う場合5,000円(税込)/回とさせていただいております。
2.健康保険が適用されない場合
- 保険適用外の疾患
- 他院に入院中の場合
1. 一連(8回)の治療終了後、次回保険適用までの期間(約3~6カ月)
2. 自費治療との併用の場合
*注意事項*
健康保険使用による治療終了後、自由診療への移行はすぐにできますが、最後の治療が自由診療の場合は、治療終了後3カ月経過しなければ、再度健康保険を使用する事ができません。
スーパーライザー
スーパーライザーによる星状神経節ブロックについて
これまでは局所麻酔薬を頸部にある星状神経節に注射することで星状神経節ブロックがおこなわれていましたが、スーパーライザーを使用することで局所麻酔薬注射による合併症なしに星状神経節ブロックが可能となりました。痛みはほとんどありません。
スーパーライザーを使用することで、リスクを伴う局所麻酔注射による星状神経節ブロックの作用を得ることが可能とされています。
星状神経節とは、交感神経という血管を収縮させる神経のまとめ役のような役割を果たしています。両頸部の胸鎖乳突筋内側の、鎖骨上3~4cm程度に存在しています。ここにスーパーライザーを用いて皮膚の上から偏光近赤外線を照射することで、一時的に星状神経節の機能が低下させます。これにより耳、脳、手、肩、足などの血管が拡張し、血流を増加させます。これにより以下のような疾患に作用を発揮します。また消炎鎮痛作用も存在します。当院では主に耳鼻科疾患である突発性難聴、低音障害型感音性難聴、メニエール病、耳鳴、顔面神経麻痺、顎関節症、舌痛症、潰瘍性口内炎などにこの治療を行っております。
スーパーライザーによる星状神経節ブロックが有効なその他の疾患
頭部疾患
頭痛(片頭痛、筋収縮性頭痛、筋緊張性頭痛、群発頭痛、側頭動脈炎)、脳血管攣縮、脳血栓、脳梗塞、円形脱毛症
上肢疾患
肩こり、上肢血行障害、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎(五十肩)、術後性浮腫(乳房切断後症候群)、頚椎症
眼疾患
網膜血管閉塞症、網膜色素変性症、角膜潰瘍、緑内障、眼性疲労
その他
帯状疱疹後神経痛、むちうち、冷え症
また痛みがある部位に直接照射することでも、痛みに対しての作用を発揮します。
ニューロパック S1(日本光電社製)
私が熊本大学耳鼻咽喉科に在職中に使い慣れていた機械です。
これにより、小児の方の難聴の検査および、機能性難聴などの検査が可能であるABR(聴性脳幹反応)検査、また顔面神経麻痺の手術適応を判定するENoG検査、および下前庭神経機能の評価を行うVEMP(前庭頸筋反射)が当院にて可能となりました。
Celon Lab ENT(オリンパス社製)
高周波凝固装置であるCelon Lab ENT(オリンパス社製)を導入しました。
これにより、炭酸ガスレーザーの治療のみでは不十分な治療作用しか得られなかったアレルギー性鼻炎の患者さまに対する追加治療が可能となりました。また同装置は口蓋扁桃の減量も可能であり、いびきや睡眠時無呼吸のために扁桃摘出術を受けたいが多忙で入院が困難な患者さまに使用していきたいと考えています。また軟口蓋の短縮術も可能であり、軟口蓋が大きいことによるいびきの患者さまに対するいびき治療も可能です。
Acu Pulse(OtoLAM)(ルミナス社製)
レーザーによる鼓膜切開術が可能なAcu Pulse (OtoLAM)(ルミナス社製)を導入しました。
従来型の鼓膜切開刀による切開では、切開孔が3-4日で閉鎖し、排濃が進まず、急性中耳炎の再燃をきたすことが多くなります。
一方、レーザーによる鼓膜切開術では、鼓膜の開存期間が約7日から10日間と延長することにより、鼓膜の奥の鼓室の炎症の沈静化を早期にはかることができることにより、中耳炎の再燃、小児難聴の原因となりやすい、滲出性中耳炎への移行をへらすことが可能となります。またレーザーを使用した鼓膜穿孔閉鎖術も日帰りで可能です。
持続血糖モニター(メドトロニックiPro2)
皮下に一時的に留置したセンサーと、指先からの自己血糖測定により、血糖濃度の3日間連続測定を行います。機器本体は小型化・防水化により、測定中の操作が不要なので、患者さまが機器を体につけたまま病院から帰宅し、入浴を含む日常生活を送りながら、連続した測定が可能です。
昼夜を問わず1日を通しての高血糖、低血糖などの変動パターンが記録でき、糖尿病治療を行うための指標となります。
糖尿病治療、合併症予防のために有効となります。
血糖変動の激しい方や、厳格な血糖コントロールが必要とされる糖尿病合併妊娠・妊娠糖尿病の方にお勧めしたい検査です。
費用
持続グルコース測定 6,500円
自己血糖測定 3,000円
福田電子社製 FDS-ZEROの設置
①除菌(紫外線ランプ)、②集塵(抗菌HEPAフィルタ)、③脱臭(ハイブリッド脱臭フィルタ)、④加湿&空間除湿・脱臭(次亜機能水専用加湿器)これらの機能により加湿はもちろん、除菌・脱臭も同時に可能です。特に浮遊ウイルスに対する除去性能に優れております。本装置1台あたり有効床面積は100m2(約60畳)になります。
(紫外線殺菌ランプ内蔵)空気清浄除菌脱臭装置の設置
当院ではフクダ電子社製の(紫外線殺菌ランプ内蔵)空気清浄除菌脱臭装置を待合室と診察室に設置しております。
「オゾン+紫外線+光触媒」により浮遊菌が多く存在する低層部から空気を吸引し、殺菌・脱臭後、上層部からクリーンな空気を提供します。
オゾンと紫外線には、インフルエンザや院内感染菌に対して、殺菌力を示すデータがあります。発生させたオゾンは装置内で全て分解放出する設計です。除塵フィルタ採用により、花粉やホコリ、カビの胞子等を集塵・除去、マイナスイオンで空気を良質化します。
富士ドライケムIMMUNO AG1(FUJIFILM社製)
従来のインフルエンザ検査キットでは発熱から24~48時間経過しないと診断が困難でしたが、当院ではFUJIFILM社製の「富士ドライケムIMMUNO AG1」を用いることで、初期症状(37.5度以上の発熱)からわずか4~5時間でもインフルエンザの診断が可能になりました。
したがって、これまで発症早期に受診された患者さまには、従来の検査キットでは診断できないために、翌日以降に再診していただくようにお願いしていましたが、本装置を用いることで、早期に診断、治療ができるために、再度受診していただく手間を減らすことができます。また症状の重症化や感染の拡大を防ぐことができる大きなメリットがあります。