2023/02/15
われわれは既にPPPDに対する少量SSRI療法の有効率は75.9%であることを報告している。これまでにPPPDのサブタイプごとのSSRIによる治療成績の報告はまだされておらず、今回の報告が初めてである。少量SSRI療法はPPPDの全てのサブタイプ(視覚刺激優位型、能動運動優位型 、混合型)に対して有効であった。特にDHIスコアが高値であった視覚刺激優位型は難治性と考えられたが、同療法によるNPQ値の改善の程度が、能動運動優位型と比較し、有意に高かった。このことから視覚刺激優位型は治療開始前の重症度が高いが、少量SSRI療法が有効であると考えられた。また先行疾患するめまい疾患がODである症例では有効性が期待されると考えられた。